花見飯が漫画を描いてみる【花見飯】
- kazarashiromeshi
- 2023年9月29日
- 読了時間: 4分
更新日:2023年10月6日
こんにちは、花見飯です。
ずっとギリシア神話の話を読まされるのも飽きてしまったと思うので、本日は花見飯が漫画を描くときの手順を(殆ど自分用に)書き起こしていこうと思います。
実は私、花見飯としては描いていないのですが、別の2つのアカウントで同時作業で漫画を描いているのです。原稿は見せられないのでイメージしてください。
それではいきましょう!
①描きたいシーンを箇条書きにする
何だかんだ一番大事にしている作業です。「この台詞を言わせたい」「この構図が描きたい」「このペン、機能を使いたい」など、とにかく書き出していきます。同時にキャラの練習。紙に全身絵を描いて衣装の確認、省略する部品等も決めます。目の形や髪型等も練習しておきましょう
②①を基にして話を構成する
①を考えると同時に登場人物もはっきりしてくるので、組み立てます。いつも同じような話になってしまうので、自分の漫画を読み直して出来る限り被らないようにします
③具体的に文章を書き出す
ここまでは文章です。部隊の台本のようなものを作ります。動きが考え付かなかったら台詞だけ。ここでページ分けまでやります。記念日の漫画等は逆算し、1日1ページ描くと仮定しておよそ40枚に収まるようにします。4枚ほどの小話ならばこの過程は飛ばします。
(例)
A「お前って案外アホだな」ジト目
B「は?」スパーーン
字面だけ見るとなんだか間抜けですね(笑)
④ネームを作る
花見飯が最近ネームに使うのは、無印良品の4コマ漫画を描くノートです。向きを変えると、横に4枚の漫画を描けるので小話の時は③を飛ばして直接ネームを作ります。
①で描きたい構図が挙がっているとやりやすいかもしれません。
コマ割り、大体の構図、入れたい台詞を中心に台詞も描きいれます
⑤コマ割り、下書き、台詞入れ
いよいよ原稿に入っていきます。花見飯が使うのは専らibisPaintです。いつもB5のキャンパスを選びます。
・④のネーム通りにコマ割りをし、コマ割りをし、コマ割りレイヤーの下にグレーのペン(天才ペン)でざっくりと人物や背景を描いていきます。これが下書きになるので表情や関節はしっかり描きます
・コマ割りレイヤーの上に台詞を置きます。無印のノートが小さめで台詞が入らないので、事前に決めた台詞以外はここで言い回しと位置を決めます
⑥吹き出し
⑤で入れた台詞を囲うように吹き出しを描きます。基本的なところは恋ペン、太さは1.7ミリです、字体が変わるところは線の太さやペンを変えます。
花見飯は円定規を使わずにフリーハンドで描く派です。理由は好きな漫画家の先生がフリーハンドだからなのと、線が不安定な方が登場人物の心情に近い表現ができるからです。逆に大事な台詞を円定規で囲うと特別感が出ます。
ここで一旦、台詞に関するレイヤーを非表示にします。
⑦線画
来ました。線画です。恋ペンです。
⑥をなぞります。手や戦闘シーン、髪の毛のなびき等の複雑な物は、新たにレイヤーを足して納得がいくまで書き直します。もちろん顔も反転させながら、骨格を意識して違和感のないように描きます(後日見ると違和感があることは多々ありますが)
全身絵が苦手というか、枠に入りきらないし戦闘シーン以外で全身必要ないので滅多に描きません。自撮りしてトレスは……スタイルが違いすぎるので私は出来ないかな(足を気持ち長めに描くのが趣味です)
⑧ベタ
ペンを線画用の恋ペンからGペンハードに変えます。
まず新しくレイヤーを作り、不透明度を下げます。そして黒く塗ります。
ベタ塗りをした後、余計な部分は消しゴムで消します(光る部分?)
そして大事なのが、ベタと接触する部分の線画を白くすることです。場合によりますが、境目がハッキリします。
⑨グレーで塗る
黒ベタレイヤーの下にレイヤーを作ります。予め決めた色をパレットに作っておくのがオススメです。このレイヤーは後でトーンに変換するので色のバランスを確認しながら塗るのがいいと思います。
なぜ最初からトーンにしないのかというと、バケツ塗りが出来なくなるからです。
⑩非表示にしていたレイヤーを表示させる
台詞を入れると漫画っぽくなります。
あとは回想シーンのコマ割りの枠を黒くしたり色々やります
完成~~~~~
大体1ページ1時間弱です。
漫画って面倒ですね。途中から慣れて絵が上手くなってくるし、そうすると最初の方を描き直したくなるし。たまに物凄い頻度で本を出される作家さんがいらっしゃいますが、本当に凄いと思います。話も良くて、線もきれい。不思議です、本当に社会人……?
【この先オマケ】
どうやって話を考えるの?というお話。4枚に多くのことを盛り込むのは難しいです。なので私は、「1行で収まる内容を4枚に膨張させる」ことにしています。日常の些細な事かとから、何かのオマージュまで。それこそ前回まで紹介したギリシャ神話だったり、能や歌舞伎だったり、明治~大正の文学だったり。関係なく最近好きなのは平家物語です。かなり細かく描写してあるので分かりやすいと思います。入門編です。
以上、花見飯の漫画講座でした!
花見飯

※編集後記(風鈴)※
私がいつも漫画描くときの7割一緒でビビった~……
途中から、今回って私のブログの番か?と錯覚しながらPC叩いていました……
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