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ジャンプの漫画賞に応募したら、案の定敗北した話【最早風鈴】

  • kazarashiromeshi
  • 2023年11月10日
  • 読了時間: 7分

今回は題名の通り、私が7~8月に挑戦した漫画の話をするよ!!!

応募したのは8月だったけど、結果が出たのが今月のジャンプの紙面だった(11/1現在まだ発売していませんが、受賞の場合電話が来るそうで、来なかったため落選したと仮定してます)ので、今月まで温めておいたのだ~!はっはっは~~~!!!(他のメンバーに比べてネタ切れが全く起きない人)

結果は残念ながら選外という結果だったけど、とてもいい経験だったから、これはみんなも漫画に挑戦してみようね!という話です!!!そして今回も長文です!お気をつけて!!!

それではGO!!!

 

【経緯について】

私が今回応募したのは、この漫画賞!

簡単に説明すると、応募部門は2つあって、

・画力で勝負する「ガリョキン」

・ネーム(原作)で勝負する「ストキン」

ガリョキンは、今回Dr.STONEの原作者である稲垣理一郎先生がお題ネームを描きおろしてくださっていて、それを元に作画をするという感じです。(過去作も応募可能でした)

ストキンは、得意なジャンルを選んで最大100ページまでネームを描くという感じです。つまり、絵が下手でも面白い話ならイケる!そんな奴らの応募口がここです。


私は今ご存じの通り、Dr.STONEにドはまりしていまして(Twitterのアカウントを作ったり、舞台を観に行ったり、イラストや漫画を描いたり、アニメをリアタイする程度には狂ってます)、そんなときに飛び込んできたのがこの画像でした。

「私の原稿を稲垣先生に見てもらいたい!!!」と思い立ち、私はゲームクリエイター志望の友人にLINEをするところから始まりました。そうです。初め私はストキンのネームも稲垣先生が読んでくれると勘違いしていたのです。それに気付くのはネームを描き始めた時あたりでしたが、とりあえず最後までやってみよう、そんな思いでした。


私は1を10にするのは大得意なのですが(同人女)、0を1にすることが苦手で。

一方ゲームクリエイター志望の友人は、アイデアを考えるのが好きで、いつも新しいゲームのアイデアを話してくれるんですよ。なので私は「一緒に100万円……手に入れないか?」と、我々二人で組んで応募することにしました。まぁもちろん大賞なんて取れると思っていないので、佳作や努力賞とかで小遣い稼ぎしようぜ!ぐらいのノリだったんですが。世界観や設定、脚本やプロットは友人が、キャラクターデザインやネームは私が、という役割分担です。

先日その友人とこの話になったときに「いや私はもうこの話飽きたから、全部(風鈴)にやるよ。好きにしな」と言われたので、今このブログを書いてます(笑)

自由にしていいよと言われたので、応募した漫画の導入部分だけ見せようかな♪

本当は全頁見せたいんですけど、原作部門は作品の返品不可だったので……

【作品について】

題名は「スローバック」です。意味は……知らん(なんで?)

私がバトルものが好きなのもあって、一番応募数が多いバトル部門で応募しました。


内容(ネタバレとも言う)を話すと、

舞台は大西洋を走る小型客船。主人公の堤景四郎と姉の美里は、海の向こうに安住できる場所があると信じてポルトガルを目指していました。ある日、朝食を取っていた姉弟は、日本人の女性とその息子__秀太朗の二人に出会います。夕方になり、景四郎はいつまでもその母と息子を見つめている美里を心配に思っていると、突如秀太朗が苦しみ始めます。まるで感染症の初期症状のように。1964年から流行り出したその病の名は「フラウダートル感染症」。フラウダートルウイルスを持つ媒介物を摂取すると、感染者は誰彼構わず襲い掛かる、獣と化す感染症。当時から銃殺が暗黙の了承を得ており、15年経った今は惨劇の時代である。叫び、嘆き、神に縋る母。景四郎はライフルで獣になった秀太朗を撃とうとするが……一方船では、あちこちで感染者が暴れており__景四郎と美里は感染者にどう対抗し、どう生き延びていくのか……堤姉弟の終焉の物語が今始まる。

そんな漫画です。


……すごくないですか?私じゃとてもじゃないけど、思いつかないよこんな話。舞台も世界観も、私は今まで見たことがなく、しかも「敵を倒す」といういかにも少年ジャンプっぽい感じもあって、これはイケるんじゃないか?と思ってました。はい。現実はそんなに甘くない。

ちなみにフラウダートルというのは確か、ラテン語で詐欺師という意味らしいです。

せっかくなので、私が考えた(監修友人)主人公の景四郎と姉の美里のキャラクターデザインも載せちゃお♪

時代は1970年代とのことだったので、服装はそのあたりの時代の服装にしてます。

美里は、戦闘時にポニーテールが舞ってると画面映えするなぁと思ってポニーテールにしたんですが、応募後に「ウルフの方がかっこよかったかもな」と友人に言われて泣きました。

景四郎は、友人に「裏話として二人は両親を早くに亡くしているので貧困で、景四郎は将来髪を売るために伸ばしてます」と言われたので、男にしてはちょっと長いぐらいを意識しました。普通そんなとこまで考えねぇよ……(褒めてる)

あ、この紙はネームを切るときに、作業机の正面の壁に貼って作業してました。



【内容について】

へへへ……自由にしていいよって許可貰ったので、友人が書いた序盤の脚本も載せちゃお♪

さて、この脚本が私のネームによってどうなったのか、お見せしちゃいましょう!

ノートに鉛筆なので見にくいかもしれないけど、許してね♡


「空海」というのは、応募時の我々二人の共同PNです。



はい!こんな感じです!!!どうでしたか!もっと綺麗に描いてると思ったでしょ?いや私のネームにしてはまだ描き込んであるほうなんだけどな……一応人に読ませるネームだから、第三者が認識できるぐらい……しか描いて無いですね。なにせやっぱり【話の面白さ】【漫画としてのネームの上手さ】を見るので。

 

はい解説解説!!!戻って画像を見ながら読んでね(不便)

まず漫画の最初の1ページ目は【読者を引き込む導入→台詞は少ない方がいい】【これはこういう漫画ですよという紹介】というのが大事だと思っています(この辺りについては、また後日ネームの描き方だけで1個記事書きたいね)

今回は

・最初から命の危険

・ライフルを持つ主人公と襲い掛かる姉→少なくともバトル漫画であるという理解

・『ごめん』どうして謝っているのか?

・『ねーちゃん』の文字の横に変わり果てた姉の姿→これが姉?どうして?

・『約束』とは何か?

・ライフルを撃った→どうなる?次のページをめくりたくなる

と、様々な工夫を取り入れました。


次に2ページ目。

脚本から分かる通り、この最初の2ページは私の捏造シーンなので、ライフルで美里が撃たれるとか、景四郎が美里に襲われるとか、断定したくなかったんです。まぁあとから友人に聞いたら「え?最後?二人とも死ぬが?」と言われたので泣きました。

舞台を分かりやすくするために、題名の次に景色・場所を表すコマを作り、海の音から本編を始めました。


3ページ目。美里ぶち抜きページです。

景四郎は前2ページである程度登場してたんで、今度はヒロインの(獣じゃない)美里を全面に出しています。顔漫画にならないように、適度に背景や全身のコマを忘れずに描いていきます。また、ここは左ページなので、ページをめくりたくなるように疑問文で終わらせています。

ここも友人の裏話として、「景四郎は今まで素手で戦ってきた美里のために、愛用の拳銃を美里に渡してしまうので、景四郎の戦闘スタイルはライフルは持ってるけど拳銃時代が染みついているから、近距離が多いよ」と頂きました。現代文の問題か何か?


4ページ目。パエリヤです。

実はパエリヤはポルトガルの料理ではなく、スペインの料理です。景四郎はパエリヤを間違えてパエリ"ア"と覚えています。ですが2ページ目では正しくなっているので、ポルトガルに着いた時に姉と初めてパエリヤを食べ、名前が違ったことに気付くんでしょうね、きっと。そんな何気ない光景が最期に浮かぶ、ちょっとだけ残酷な描写にしたつもりだったんですが……さっきからずっと細かすぎて伝わらない選手権してるかも。


最後、5ページ目です。

『何年ぶりだろうね』と希望に満ち溢れた場面なので、空を見上げてもらいました。ここも同じく左ページなので、次のページをめくりたくなるような工夫をしています。

ネタバレになるけど(もう遅い)、一番最後のページではこの『これは堤景四郎と堤美里の姉弟の物語である』という文字が『これは堤景四郎と堤美里の終焉の物語である』と、伏線?回収したのもお気に入りです。

はい、いかがだったでしょうか。

とまあ、こんな感じで全63ページも気合いと愛を込めて描いたんですけど、やはりね、細かすぎて伝わらない選手権だったということで。やっぱり我々二人ともオタクなものですから、キャラのたった一文から心情を妄想するとか、2コマしかない場面から同人誌を生み出すとか、こういう世界で生きてると感覚がバグってきますよね、うん。敗因はきっとここだな。あ~~~私がもう少し分かりやすく描けばよかったかな~~~

まぁあれこれ悔やんでも過ぎた話なのは変わらないので、いい青春のひと時だったと思ってます今では。

今度手が空いたら、全頁デジタルに直して支部にでもあげれたらな~と思ってます。言うだけはタダ。


みんなも漫画、描かないかい……?楽しいよ……!!!

地獄の底で先に待っとくから来いよ!!!

じゃあな!いい夢見ろよ!!!!!


最早風鈴


 
 
 

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